2020.3.8
「この世に属さない神の国」



ヨハネによる福音書18章28~38節a


〈レント2〉


音声データ
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「……もし、わたしの国がこの世に属していれば、わたしがユダヤ人に引き渡されないように、部下が戦ったことだろう。しかし、実際、わたしの国はこの世には属していない」(36節)


 この世界には数多くの国があり、国と国の間には、国境があります。国境は“ここまでが私たちの国の領土・領海だ”というしるしで、“この境界線を超えて勝手に入って来るなら攻撃しますよ”というものです。このように、この世の国は軍事力や経済力といった世の〈力〉によって支配がなされる、そのような国です。それゆえ、お互いの力関係を巡って競り合いがあり、王になりたい者同士の争いがあり、戦争が起こります。人類は歴史の中で、そのような争いを絶え間なく繰り返してきました。

 しかし、主イエスが王となって支配なさる国は、この世には属していません。それは、この世にないということではありません。主イエスの王国は現実にこの世に打ち建てられます。しかし、この世に起源を持ってはいないのです。それは地上のここにある、あそこにあるという国ではありません。世界地図には描かれていない国です。そうでありながら主イエスの国はこの世のどんな〈境界線〉をも越えて広がることができる国であり、さらに私たち一人一人に近づいて来る国です。そうです、それは神様から来る国すなわち〈神の国〉なのです。“「わたしの国」=〈神の国〉は、軍事力で国境線を守っているような、あなたがたの国と同じ仕方で建てられる国ではない。もしそうであれば、私も部下もその国を守るために戦っただろうし、テロや戦争など何でもしただろう”。

 しかし主イエスの国である〈神の国〉は、そのような「この世」には属していません。それは〈愛〉によって建てられる国です。主イエスは〈力〉ではなく、どこまでも〈愛〉によって勝利なさる、そのようなお方なのです!







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