2018.12.30
「今、神を仰ぎ見る」



ヨブ記42章1~6節


【音声データ】
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「あなたのことを、耳にしてはおりました。しかし今、この目であなたを仰ぎ見ます」(5節)


 “ヨブは目に見える利益があるからこそ神を信じているのであって、利益がなくなれば神を呪うようになるのではないか”と、ヨブの信仰はサタン=悪魔によって試されました。友人たちは、ヨブに罪があるのではないかと迫りました。ヨブは神様に、どうして自分がこのような苦しみを受けなければならないのか問い続けました。しかし神の長い沈黙の後にヨブはついに神を神とする信仰を与えられ、新たに〈生かす神〉に出会うことができたのです。

 神様の答えは、ヨブにとって意外なものでした。神の長い答えは、人間の知恵や〈因果応報〉というような合理的思考を超えた神の力と知恵を示しています。ヨブは天地の造り主であり支配者であられる神様の語りかけを聞くことによって、自分の苦しみ、空しさ、不安、恐れさえも、神のご支配の外にあるものではないことを知ったのです。ヨブの見た神様は、殺す神(13・15)あるいは敵としての神ではなく、味方としての神でした。神様の語りかけによって、理由の分からない苦難の中にあっても、なお神を見出し、神との交わりの中に生きることができるということをヨブは知らされ、見出し、確信したのです。まことの信仰とはヨブのように、目に見えるご利益がなかろうとも、たとえどんなことが起ころうとも、全能の、愛なる神様を信じ、その御手にすべてを委ねることにほかなりません。

 私たちの人生にも“なぜこんなことが起こらなくてはならないのか”といくら考えてもわからないようなことが数多くあります。でも、私たちもヨブのように、神様に向かって絶えず語りかけ、訴えるような歩みをしたいと思うのです。そして最後には神様が恵みをもって私たちを呼んでくださり、神と私たちとの本当の出会いが、直接の対話が生まれるのです。神様との〈出会い〉、それが私たちの望みです。







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