2018.11.18
「子どものように」



マルコによる福音書10章13~16節


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「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである」(14節)


 この時、弟子たちは子どもたちを、主イエスや〈神の国〉から最も遠く離れた、周辺にいる者たちだと考えました。そのこと自体は間違いではなかったのです。確かに子どもたちは〈神の国〉から最も遠くにいた。その遠くにいた子どもたちを主イエスが“いや、この者たちこそ私に最も近い者である”と宣言してくださったのです。子どもが〈神の国〉に近い者とされたのは、この主の宣言によることであって、子どもたち自身の才能や努力によることではありません。

 主は、ご自分の手の中ですっかり安心し、委ね切っている子どもや赤ちゃんの姿を見て、“大人の人たちも、こんなふうに素直に神様に自分をお任せしないと、〈神の国〉に入ることはできないよ”と言われたのです。〈神の国〉〈永遠の命〉というのは、人間がどんなに頑張っても自分の手で創り出したり、そこに入ったりすることができるものではありません。神様から感謝して受け取ることしかできないものなのです。それは、大人も子どももみんな同じです。

 今の時代の人間は、文明や文化が発展していく中でだんだん“自分は偉い”と思い違いをするようになり、私たちの命の造り主であり、世界のすべてを支配しておられる生ける神様を忘れてしまっているか、知らないでいます。せっかく、主イエスがこの世においでくださったことによって〈神の国〉がもう既に来ているのに、そこに入れないのは、そのためです。そうやって神様から離れてしまっているために、自分の知恵や力で、なんとかこの競争社会に生き抜こうと努力しているのが、今の私たちの姿です。そうやって努力をすれば〈神の国〉にも入れると思っているのです。でも、私たちは幼子のように小さく、低くなって、心から父なる神様を信頼するのでなければ、決して〈神の国〉に入ることはできないのです。







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