2018.9.23
「正しい人ではなく、罪人を招くため」



ルカによる福音書5章27~32節


【音声データ】
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「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである」(31~32節)


 私たちは皆、誰しも、荒れ野でつぶやいたイスラエルの民のように神様の深い愛の御心を忘れ、あるいは知ろうともせずに、自分のことばかりを考えて〈つぶやく〉者たちです。そのようにして、レビと同じように〈魂の病気〉にかかってしまっています。この病気のことを〈罪〉と言います。この病気を治してくださるお方が主イエス・キリストなのです。旧約聖書の預言者エレミヤは、既にこの病の深さを知っていました(エレミヤ書17・9、14)。

 神様の前に罪人でない人間は誰一人としていません。だから主イエスは、すべての人を罪から救い、新しい命へと招いておられるのです。ただ、その招きに喜んで応えたレビと、“自分は「健康」である。私は正しい”と思い違いをして主の招きに応えようとしない者たちとに分かれてしまったのです。ファリサイ派や律法学者たちのつぶやきは、実は深く病んでいる彼らの心の表れでしかありません。ファリサイ派の人々も律法学者も、癒されなければならない人たちです。むしろ、自分たちは健康で正しいと思い込んでいるだけに、その病状は深刻なのです。むしろ彼らこそ、最も癒しを必要としている「病人」「罪人」なのです。主イエスはレビを弟子にされましたが、もしファリサイ派や律法学者たちが自らの過ちに気づいて、〈魂の病気〉を治していただくよう主にお願いしたなら、きっと治してくださったでしょう。

 だから今日の最後の主イエスの言葉は、すべての人への招きの言葉であり、ほかならぬ私たちへの招きの言葉なのです。主イエスをお迎えする人だけが、主と共に喜びの食事をすることができるのです(黙示録3・20)。







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