2018.5.13
「聖書の言葉は今日、実現した」



ルカによる福音書4章14~30節


【音声データ】
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「主がわたしを遣わされたのは、捕らわれている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げるためである」(18~19節)


 ここに主イエスがもたらされた〈神の国〉がどのようなものであるかが語られています。それは貧しい人、囚人、目の不自由な人、圧迫されている人にとって、「自由」と「解放」を意味しています。「解放」という言葉は、出エジプト記21章に記されている奴隷に対する7年目ごとの解放の掟(21・1以下)を思い出させますし、「主の恵みの年」はレビ記25章の「ヨベルの年」を思い起こさせます。「ヨベルの年」とは、50年目ごとにあらゆる借金や奴隷状態から解放されるという規定です。国中に雄羊の角笛を吹き鳴らして、すべての人に解放の宣言、喜びの宣言をするのです。

 ルカは、この「主の恵みの年」「ヨベルの年」を述べることによって、主イエスによって始まった〈新しい時〉がどのようなものかを伝えようとしています。借金や奴隷状態からの解放というのは、今やメシア=救い主による、あらゆる罪の赦しとその喜びを意味しています。福音書には、一生かかっても、何万年働いても返し切れない借金を王から赦され、帳消しにしてもらった家来の譬えも出てきます(マタイ18・21~35)。

 罪が赦されるというのは、このように神との関係の回復です。神様のほうから人間のあらゆる罪を赦し帳消しにしてくださったという、罪と死からの解放であり、創世記の第1の創造に匹敵する第2の創造であり、まさしく喜びの極みです。苦しみや悩みの中にあるすべての人が、それを喜ぶのです!







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